血清または血漿中の抗TP抗体を高感度に測定します。
血漿測定による迅速な梅毒検査運用が可能で、夜間や緊急検査にも有用です。
検査の自動化により検査結果が定量値として報告されるため、客観的な判定が可能です。
試薬の転倒混和は不要です(そのままセットして測定できます)。
各種汎用自動分析装置に適用できます。
測定原理
ラテックス凝集比濁法を利用した光学的測定法です。
TP*由来の抗原を表面に固定化したポリスチレンラテックスと、検体中の抗TP抗体は、抗原抗体反応により凝集塊を形成します。この凝集反応による光学的変化が抗TP抗体価に依存する原理にもとづき、既知抗体価の抗TP抗体標準品を用いて作成した検量線から検体中の抗TP抗体価を測定します。
吸収試験
本試薬による測定結果が陽性の場合、非特異的凝集反応に起因したものではないことを確認するために「TP抗体吸収用試薬」(別売品)を用意しています。検体中に抗TP抗体が存在すると、吸収用試薬を加えることにより抗TP抗体と吸収用試薬中のTP抗原が特異的に反応し、抗TP抗体価は吸収前と比較して大幅に低下します。
単位
TPHA 定量試験の測定値が1,280倍を示す管理プール血清を測定するとき、本試薬では1,280Uに相当します。
本試薬でWHO国際標準品を測定した場合、1.0U = 2.15 mIUとなります。