卵巣がんは、先進国では2番目に多い婦人科悪性腫瘍であり、発展途上国では3番目に多い婦人科悪性腫瘍である(子宮頸がんが最も多い)[1]。がん抗原125(CA125)値の推定と経膣超音波検査は、卵巣がんを診断するための最良の方法であり、最も頻繁に推奨されている方法である[2,3,4]。HE4とCA72-4の測定は、CA125値が高い女性において卵巣子宮内膜腫の良性を確認するための最良のアプローチである。[5]
臨床的意義
CA125は、他の腫瘍マーカー(CA19.9やCEAなど)とともに測定された場合、病期、病状、予後、あるいは卵巣がんのスクリーニングにおけるマーカーとしての有用性について、多くの研究者によって評価された。[6]
HE4は、EOCと卵巣子宮内膜症の鑑別診断に最も有用なマーカーである[7]。様々な研究が、腹部腫瘤を有する患者におけるHE4とCA125の併用による感度と特異度を改善するために、卵巣悪性腫瘍リスクアルゴリズム(ROMA)の使用を提案している[8]。
CA 72-4は、消化管がんおよび卵巣がんの腫瘍マーカーである。CA72-4の陽性率は、CA125と比較して粘液性卵巣がんで高い。2つの腫瘍マーカーを併用することで、卵巣がんの診断感度を向上させることができる。
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