癌用検査キット

ACECA 19-9CA50

胃がんは、世界で4番目に多いがんであり、がんによる死亡原因の第2位である [1] 。胃がんは一般的に、心窩部（上胃）と非心窩部（下胃）の2つの部位に分類される。慢性ヘリコバクター・ピロリ菌感染は非噴門部胃癌の主な原因と考えられており、ほとんどの症例がこの細菌に起因している。一方、噴門部胃癌は、ピロリ菌感染、体重過多、胃食道逆流症傷害と関連していると考えられている [2] 。胃癌（GC）患者の生存率を向上させるためには、早期発見が重要である。 CEA、CA19-9、CA50、CA72-4などの血清腫瘍マーカーが、一部の胃がん患者で上昇することが報告されている [3-5] 。 臨床的意義 進行または再発胃がんでは、CA19-9またはCA-50とCEAのいずれかの血清値を推定することが、予後の確認、緩和治療法の有効性の判定、再発の認識に役立つ可能性がある。[6] CA72-4は胃がんに対する感度が高く、胃がんにおける血清CA72-4の陽性率は36％～94％と報告されている。また、その特異度も高く、100％に達するものもある[7]。CA72-4は、手術後の腫瘍細胞の残存の有無を検出し、胃癌の予後を判定するのに用いることができる[8]。