ヒト血清中のクレアチンキナーゼMB(CK-MB)の定量的測定.
測定法の原理
CKMモノマーに対する抗体の存在下でCK活性を測定する。この抗体はCK-MMの活性を完全に阻害し、CK-MBの活性の半分を阻害するが、CK-MBとCK-BBのBサブユニット活性には影響を与えない。次に、CK-B活性を定量的に測定するためにCK法を用いる。CK-MB活性はCK-B活性に2を乗じて得られる。
臨床的意義
CK-MBは筋肉(M)と神経細胞(B)由来の2つのサブユニットが結合してできる酵素である。CK-MBは通常、血清中に低濃度で存在する。心筋の急性梗塞後に上昇し、その後正常値まで低下する。また、まれに骨格筋の損傷でも上昇する。臨床診断は単一の検査結果で行うべきでなく、臨床データと他の検査データを統合する必要がある。
試薬の調製
試薬は2バイアル、すぐに使える液状で供給される。
分析装置によっては、試薬1を4部と試薬2を1部(例えば、20mL R1 + 5mL R2)を混合して、試薬を組み合わせて使用溶液を作ることができます。
注意事項試薬1及び試薬2: H360d 生殖能又は胎児に障害を与えるおそれ P308+313 ばく露又はその懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。
試薬の劣化
以下の場合は試薬を使用しないでください:
試薬のブランク吸光度が水に対して340 nmで0,300未満。
提供されていないが必要な追加機器
1.37℃を一定に保ち、340nmの吸光度を測定できる臨床化学分析装置。
2.脱イオン水および関連器具(ピペットなど
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