S. cerevisiae VENUS-fusion Libraryは、VENUS蛍光タンパク質の2つのフラグメント(VNまたはVC)をそれぞれのタンパク質のC末端に結合して発現する株で構成されています。酵母の全タンパク質について、2つのタンパク質の相互作用を簡単かつ迅速に解析することができ、また、細胞内の独自のプロモーターを用いて、自然な状態で発現するタンパク質間の相互作用を解析することができる。
特長とメリット
生きた細胞内でタンパク質の相互作用や細胞内局在を解析できる
蛍光顕微鏡ならではのシンプルな観察が可能
未知の新規タンパク質の機能・相互作用を容易に研究できる
タンパク質の立体構造解析が可能(ユビキチン化、スモイル化、ネディル化など)。
概要
S. cerevisiae VENUS-fusion libraryはSeoul National Universityで開発された(VN-fusion Library:Genome Res. 2013.23:736-746 & VC-fusion Library:Genome Res. 2019.29:135-145).Bioneerは、それらの独占的なビジネスライセンスを所有しています。VENUS-fusionライブラリーは、VENUSの各フラグメント(VN & VC)をC末端に含むORFを発現するS. cerevisiae株で構成されています。VN/VC融合タンパク質は、相同組換えにより酵母の染色体に挿入され、独自のプロモーターを用いて発現します。VNライブラリーは5809株、VCライブラリーは5552株からなり、S. cerevisiaeのプロテオームの90%以上をカバーしています。.
原理図
二分子蛍光補捉(BiFC)アッセイ
二分子蛍光補捉法(BiFC)は、蛍光タンパク質(VENUS)をN末端(VN)とC末端(VC)の断片に分割し、相互作用させる2つのタンパク質それぞれに付着させて発現させます。
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