1.多発性骨髄腫の診断・治療ガイドラインでは、FISHの検出部位は以下のように示唆されている。IGH 転座、17p-(P53 欠損)、13q14 欠損、1q21 増幅。FISH で IGH 転座が陽性の場合、t(4;14)、t(11;14)、t(14;16)、 t(14;20) などについてさらに検査する。t(4;14)を有するMMの平均生存期間は644日ですが、FGFR3の発現は生存期間と有意な関係を持ちません。t(4;14)の予後への影響は FGFR3 に依存しない。t(4; 14) (p16; q32)を有するMM患者は、高用量化学療法を受けても生存の利点を得ることはできません。
2.t(11: 14)(q13; q32)転座の患者さんには、化学療法と自家造血幹細胞移植を併用した方が良い効果が得られると思われます。
3.t(14;20)(q32;q12), t(14;16)(q32;q23) はハイリスク群であり、生存期間が短く、予後不良である。
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