プロカルシトニン(PCT)は116アミノ酸のポリペプチドで、カルシトニン(CT)の前駆体である。生理的条件下では、カルシトニンはPCTの特異的細胞内蛋白分解によって甲状腺のC細胞でのみ産生される。血清および血漿中のプロカルシトニン濃度の測定は、抗生物質治療のモニタリングを含む細菌感染の診断およびモニタリングに用いられる。また、敗血症の診断の補助としても用いられる。プロカルシトニン値の上昇は、真菌感染症、SIRS症候群、重症熱傷、機械的損傷、心筋梗塞などで観察される。プロカルシトニンの高値は、自己免疫疾患、マラリア、急性膵炎でもみられることがある。
仕様
検体血清、血漿
最大4週間の機内安定性
2週間までの校正安定性
測定範囲 0.39-52 ng/ml
規制ステータス CE IVD
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