EliGene® Neisseria UNI キットは、単離された DNA サンプルからの病原性淋菌の DNA 診断を目的としています。
メソッドの原理
この診断キットは、Molecular Beacons ハイブリダイゼーションプローブを用いた RealTime PCR 法に基づいています。本キットでは、淋菌 DNA および内部コントロール検出用のプライマーと Molecular Beacons 標識プローブ(FAM および HEX)を使用します。
対応機器
以下のリストは、上記のキットがテストされた装置です。その他の装置との互換性についてはお問い合わせください。
QiagenRotorGene 6000 nebo Q
サーモフィッシャーサイエンティフィックQuant Studio 3 a 5
アプライドバイオシステムズABI 7500FAST
バイオモレキュラーシステムズMIC qPCRサイクラー
はじめに
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)は、グラム陰性、非運動性、非胞子性の双球菌である。ヒトに寄生する11種のナイセリアのうち、病原体であるのはN. gonorrhoeaeとN. meningitidisの2種のみである。N.淋菌は性感染症である淋病の原因菌であり、淋病は性感染症の中で3番目に多い疾患である。淋病は男性でも女性でも、性器からの膿性(または膿のような)分泌物を伴う尿道炎として、また女性では子宮頸管炎として臨床的に現れる。合併症として骨盤内感染が起こり、女性では不妊症に至ることもある。古典的なペニシリン系抗生物質が比較的よく効くが、耐性株が増加している。また、クラミジアの同時感染も多い。臨床検体からの診断には尿素と子宮頸管スワブが推奨される。
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