熱分解分析では、一般にHeなどの不活性ガスがキャリヤーガスとして用いられていますが、空気を用いたときの熱分解生成ガスを分析することがあります。既存の装置でも、原理的に空気を使用することはできますが、専門的な知識と慎重な装置の改造が要求されます。キャリヤーガス切換え装置は、Heガスと空気などのキャリヤーガスを本装置に常時接続することで、それらガスの相互切換えを可能にしました。
Py-GCとの組み合わせにより、各種キャリヤーガス中における高分子材料の瞬間熱分解や、1,050 ℃までの昇温加熱過程における熱分解生成ガスを分析することができます。
選択的試料導入装置との併用により、各種キャリヤーガスを用いた任意温度画分の発生ガスをGCカラムへ選択的に導入することができます。
瞬時にキャリヤーガスの切り換えができます。このシステムは電磁弁を用いており、しかも死空間が 0.5 mL以下の流路構成となっています。
パイロライザーを使用しないときは、反応性のガスがGCへ流入しないように、パネルスイッチの誤動作を防止する機構を組み込んでいます。
サイズ
160(W) x 280(D) x 100(H) mm
重量
3.1 kg
所要電源
100 VAC(最大 15 W)
適用GC機種
Agilent社製、島津製作所社製、サーモフィッシャー社製、パーキンエルマー社製、SCION社製など(適用不可GCもありますのでご相談ください)