すぐに使える高品質なアポトーシス誘導剤により、培養細胞のアポトーシス誘導を簡単に行うことができます。安定化された試薬溶液は、保存期間が長く、使いやすい。アポトーシス誘導剤には、アクチノマイシンD、カンプトテシン、シクロヘキシミド、デキサメタゾン、ドキソルビシン、エトポシドなどが含まれています。6つとも単品で提供されるほか、6つセットのApoptosis Inducer Setも用意されています。
アクチノマイシンD
土壌細菌Steptomycesから単離されたポリペプチドの抗生物質の一種。 アクチノマイシンDは、転写開始複合体においてDNAと結合することにより、RNAポリメラーゼによる伸長を阻害することにより、転写を抑制する。
50μlの10mM溶液として提供される。
カンプトテシン
(4-ethyl-4-hydroxy-1H-pyrano[3’,4’:6,7]indolizino[1,2-b] quinoline-3,14-(4H,12H)-dione)
DNA酵素であるトポイソメラーゼI(Topo I)を阻害する細胞毒性を有するキノリンアルカロイドである。
1ml 2mM溶液として提供。
シクロヘキシミド
(4-{(2R)-2-[(1S,3S,5S)-3,5-dimethyl-2-oxocyclohexyl]-2-hydroxyethyl}piperidine-2,6-dione)
タンパク質合成におけるトランスロケーション(リボソーム上での2つのtRNA分子とmRNAの移動)のステップを阻害することにより、翻訳伸長を阻止するタンパク質合成阻害剤。
1ml 100mM溶液として提供される。
デキサメタゾン
(9-fluoro-11β,17,21-trihydroxy-16a-methylpregna-1,4-diene-3,20-dione)
強力で安定したグルココルチコイド系ステロイドホルモンで、抗炎症薬、抗リウマチ薬としてよく使用される。
作用機序は完全には解明されていないが、プロスタグランジン合成を阻害するのではないかと考えられている。
1ml 10mM溶液として供給される。
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