TEG 6sシステムは、検査室やポイントオブケアにおいて患者様の凝固能を迅速、包括的かつ正確に分析します。革新的なオールインワンのカートリッジが特徴のTEG 6sにより、複雑な準備を行わなくても高品質の試験結果を安定して得ることができます。TEG 6sを使用することで、患者様に合わせた臨床的、経済的に適切な治療およびモニタリングを、自信をもって決定することができます。
共振技術
TEG® 6sシステムはTEG 5000トロンボエラストグラフ®システムと同じ物理的特性を測定するもので、凝固プロセスの全体を通して血液の粘弾性を評価します。TEGシステムの新しい技術は、共振方法を使用した血液の粘弾性の測定です。共振方法によって血餅強度を測定するために、サンプルに一定の周波数の振動を与えます。LEDにより検出部における血液表面の上下運動を測定します。共振を引き起こす周波数が特定され、その周波数がTEGシステムの波形に変換されます。強度の強い血餅ほど高い共振周波数となり、TEG波形は大きく表示されます。
試験用カートリッジ
TEG® 6sの試験は、複数のTEG試験を同時に測定できるマイクロ流体カートリッジを用いて行われます。TEG 6sシステムの分析に使用する血液サンプルの準備は非常にシンプルです。決まった量を正確に分注するピペット操作や事前の試薬調整は不要です。唯一必要なことは、クエン酸もしくはヘパリンと混合された少量の血液サンプルを、採血管から装着されたカートリッジに入れるだけです。