このシステムは、動物の尾に放射熱を与え、動物が不快感を感じると尾を急に動かす(テールフリック)ことで自動的に刺激を止め、動物の反応時間(刺激開始から反応を検出するまでの時間)を測定するタイマーが搭載されています。
この試験は、特に薬理作用のある物質の鎮痛作用を調べるのに適しています。また、基礎的な熱痛覚の評価や、薬剤を用いない動物間の遺伝的差異を研究するためにも使用できます。
システムの説明
Panlab Tail-flick Meterは、刺激ユニット(熱刺激用のハロゲンランプを含む)と電子制御ユニットで構成されています。このシステムは、様々な大きさのラットやマウスに使用することができます。動物は、刺激ユニットのプラットフォーム上の拘束チューブ内に尾を突出させた状態で置かれます。動物の尾は、幅を調節できる溝が付いたスロットに置かれ、正しい位置に置かれることが保証されています。リモートフットスイッチで試験の開始・停止を制御し、ハンズフリーで迅速な実験が可能です。
感度調整可能なフォトビームがテールフリックを検出し、その待ち時間が自動的にコントロールユニットのデジタルディスプレイに表示されます。反応時間の測定値は0.1秒の精度で表示されます。組織の損傷を避けるために、カットオフ時間を設定することができます(デフォルト:20秒)。尾部のグルーブシステムと反応感度の調整により、最適な再現性と信頼性のある結果を得ることができます。
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