IH-9システムは、体重20kg程度までの小型ブタ用に開発された卓上型分離心臓灌流システムです。ウサギやミニブタのモデルにも使用することができます。IH-9は究極の灌流安定性と実際の生理学的条件を提供し、アーチファクトの少ない、より長く、より適切な記録を行うことができます。
IH-9はモジュール化されているため、研究内容に合わせてシステムを進化させることができます。ランゲンドルフシステムは、ワーキングハートシステムに簡単にアップグレードすることができます。ランゲンドルフモード、ワーキングハートモードともに、複数のECGやMAP信号の測定・解析など、特殊なアプリケーションに対応した専用パッケージが用意されており、測定機能の選択も可能です。このような大きな心臓の灌流は、心筋梗塞の溶液や心筋梗塞後の再灌流を詳細に研究する機会も生み出します。再灌流を伴う梗塞の研究など、小型心臓と同様の研究が可能です。
高度なシステム設計
IH-9は、小型のIH-5で実証された構造および機能原理を利用しながら、より大型の心臓で発生する流量に対応するよう設計されています。このシステムは3つのモード(定圧下での逆行性ランゲンドルフ灌流、定流量下での逆行性ランゲンドルフ灌流、実排出心臓)で作動させることができます。IH-9では、生理食塩水、赤血球含有灌流液、実血(ヘパリン処理)を用いた虚血再灌流試験だけでなく、標準的な血行動態の試験も可能です。生理食塩水での灌流は、臓器が大きい場合、酸素の輸送が十分でないため、最適な灌流とは言えません。
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