分光光度計U-5100の製品コンセプトはECO & BEAUTY。
小形軽量化、省電力化、光源のロングライフにこだわり、性能面においても、日立分光光度計のテクノロジーを余すことなく投入しています。
ECO & BEAUTY、そしてPERFORMANCEの両立を高次元で実現しました。
ECOLOGY:低消費電力、ロングライフ光源であるキセノンフラッシュランプを採用
キセノンフラッシュランプの採用
長寿命のキセノンフラッシュランプを採用することにより、ランプのロングライフを実現しました。従来機*1のような定期的なランプ交換が必要ありません。
省エネルギー設計
測定時のみパルス発光するキセノンフラッシュランプの制御により、従来機*1比約70%減の低消費電力を実現して環境性能を向上させました。
測定時間の短縮
自動6セルターレットによる6つのセルの自動切り替えと高速化した波長移動(12,000nm/min)により測定時間を大幅に短縮(約60%減)できました。
図の例は、バイオ分析や食品の品質管理などを想定し、100測定(5波長×20サンプル)した時間を従来機*1と比較*2したものです。
DESIGN:使い勝手に配慮したデザインに加え、小型軽量化を実現
小形・軽量化の実現
設置面積は従来機*1比約38%減、質量も従来機*1比約52%減と小さくなりました。これにより設置スペースの確保が容易になります。
EASY OPERATION:分光光度計を初めて扱う方でも分かりやすい、ワンランク上の操作性
自動6セルターレットの標準装備でらくらく測定
10mm角形セルを最大6つまで設置できる6セルターレットを標準で搭載しています。検量線溶液や試料溶液を最大6つ*3まで自動測定が可能です。
これにより、測定時間の短縮と作業効率の向上が可能です。
*1 日立U-1900形レシオビーム分光光度計
*2 分析者がセルをホルダまたはターレットにセットする時間は含まれません
*3 オートゼロ(吸光度をゼロに調整する操作)を行うための試料を含む
六価クロムの定量(ジフェニルカルバジド-吸光光度法)
ジフェニルカルバジド-吸光光度法による六価クロムの定量分析例を示します。
0.0~0.8µg/mLにおける検量線を作成した結果、相関係数:0.9999と良好な直線性が得られました。
RoHS指令対策として使用される三価クロメート処理めっき中の六価クロムを定量しました。試験片を沸騰水抽出後、抽出液中の六価クロムを定量しました。
その結果、0.057µ/mLが得られました。三価クロメート処理めっき中の六価クロムの分析が可能です。