IPS e.max プレスは、500MPaの強度を誇りながらも同時に適合の正確性、審美性を兼ね備えています。インゴットには、1つのサイズ(Mサイズ)からなるグラデーション付きMulti インゴットと、2つのサイズ(S、Lサイズ)からなる5段階の透明度(HT、MT、LT、MO、HO)およびインパルスがあります。
インゴットは、ケースや製作テクニック(ステイニング、カットバックまたはレイヤリングテクニック)に応じて選択します。修復物は、色調に合ったIPS e.max セラム シェード・エッセンス材または陶材を使用してキャラクタライゼーションをすることにより、支台歯のシェードに関係なく自然に見えます。
ケースにより、IPS e.max プレスの修復物には、接着性レジンセメント、セルフアドヒーシブタイプのレジンセメント、または従来型セメントがそれぞれ使用できます。接着には、バリオリンクⅡ、バリオリンクベニア、マルチリンクオートミックス、スピードセムをお勧めします。
Multi インゴット(グラデーション)
Multiインゴットは、インゴット自体が歯頸部から切縁部まで天然歯のように自然なグラデーションを持つセラミックスです。ステイニングやカットバックテクニック用で、10種類のA-Dおよびブリーチシェードがあります。前臼歯クラウン、ベニアだけでなくインプラント上部構造(1ピースタイプのクラウン)を効率的にプレスし、グレーズのみで仕上げることができます。