RS-8080は、400mL 白除/MAP用血液バッグ×8を一度の遠心で処理でき、製剤工程での高い効率性を達成できます。
インバランス許容量は50gで、計量採血した血液バッグをそのまま遠心できます。また大きな重量差がある場合には、インバランスセンサーが働いて自動停止します。
ロータはウィンドシールドつきで、遠心中のチャンバ内の空気の流れをととのえることで、運転音を抑えると同時に高い冷却効率を実現しています。
インナカップの特長
インナカップは細心の注意を払って構造・材質が決定されており、日々のご使用の中でのインナカップの変形を防ぎ、血液バッグがスムーズに出し入れできるように設計されています。また万が一作業中にインナカップを落としても割れないようになっています。
インナカップ中央に間仕切りがあるため、各々の血液バッグを独立して収納できます。
またインナカップ底部の面積を広くとることで、カップから血液バッグを一つ取出し、片側が空になった状態でもインナカップは直立を維持します。傾くことでの分離面の乱れを防ぐと同時に、場所を選ばずに血液バッグの出し入れができます。
加減速カーブの切り替え可能
血液バッグの遠心で舞い上がりを防止
たとえば白除用血液バッグの遠心では、バフィーコート部がないために血漿と赤血球の分離面がきれいであることが求められます。
9920では加減速カーブを調整することで、赤血球の舞い上がりを防止、分離面をきれいにすることができます。加減速カーブはそれぞれ10段階で調整することができるほか、減速についてはブレーキなしの自然減速の開始回転数を設定することができます。
自然減速はブレーキをまったくきかせていない状態での減速になりますので、舞い上がりを防止することができます。一方でデメリットとしては、運転停止までに時間がかかります。自然減速の開始回転数を設定することで、遠心分離の状態と遠心作業の時間とを、最適な条件で調整・設定することができます。