未分化大細胞リンパ腫(ALCL)は通常、CD30抗原と上皮膜抗原(EMA)を発現する大型の多形細胞からなる。これらの腫瘍細胞は若年者に発生する傾向があり、皮膚病変や節外病変を伴うことがある。これらの症例の一部は染色体転座t(2;5)(p23;q35)を有する。その結果、ヌクレオホスミン(NPM)遺伝子の一部をコードするハイブリッド遺伝子が未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)遺伝子の細胞質ドメインに結合し、p80というタンパク質を生じる。大細胞リンパ腫は小児および若年成人の非ホジキンリンパ腫全体の約25%を占め、そのうちの3分の1はNPM-ALK遺伝子転座を有している。
免責事項
ALKは、非免疫学的組織化学的染色を用いた従来の病理組織検査の補助として、正常組織および腫瘍組織における目的の特異的抗原の検出に推奨される。
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