抗原の背景
カテニン(α、β、γ)は、E-カドヘリン分子の高度に保存された尾部に結合する細胞質タンパク質である。β-カテニンは、アドヘレンスジャンクションの構成要素であり、Ca2+依存性の細胞間接触をサポートする多タンパク質複合体で、それ自体が接着、シグナル伝達、アクチン細胞骨格の固定に重要である。β-カテニンの役割は、wntシグナル伝達経路の転写エフェクターとしてである。β-カテニンの核発現とwnt経路の活性化を証明するには、免疫組織化学が最も適している。この異常な発現は、ヒトの腫瘍形成、特に大腸癌で観察される。
免責事項
β-Cateninは、非免疫学的組織化学染色を用いた従来の病理組織学の補助として、正常および腫瘍性組織における関心のある特定の抗原を検出するために推奨されるものである。
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