THUNDER 組織標本では、神経科学や組織学研究でよく用いられる組織切片の三次元の蛍光像をリアルタイムに取得することができます。厚い組織の画像を、フォーカスアウトによるボケなく、細部まで鮮明に取得できます。
ライカの革新的な技術 Computational Clearing により組織深部の微細構造も高精細に画像化します。脳の薄片切片のニューロンの軸索や樹状突起のような微細な形態も画像取得します。WideField 顕微鏡の速度、蛍光効率、使いやすさはそのままに、厚い組織切片でも高品質の画像が得られます。
THUNDER 組織標本を用いると次のような利点を体験できます。
厚い組織切片内部の微細な構造も、ボケ無く高速に画像取得
組織切片の全体像を素早く確認
どんな組織切片もシンプルなワークフローで画像分析
厚い切片でも高精細に画像化
THUNDER 組織標本は WideField 顕微鏡の利点すべてを発揮しながら、厚みのあるサンプルにも有効にアプローチします。サンプルの深部の構造も詳細に表現。一平面であっても z スタックであっても変わりません。 神経回路網の研究が最適な事例です。ライカの Computational Clearing 技術によって焦点の合っていないボケ要素をリアルタイムに除去し、脳の特定部位の微細構造を見ることができます。 その為、神経回路網内の再組織化や修復、新しいシナプスの構築をトレースすることができます。すなわち、3D バイオロジーをリアルタイムに解き明かすことができます。
データ: マウス脳切片(GFAP-A647、YFP)。使用機器:THUNDER 組織標本。データ提供:Hong Xu 博士(ペンシルバニア大学、米国フィラデルフィア)
標本全体を短時間で画像化
THUNDER 組織標本では標本の全体像を迅速に取得できます。厚みのある標本でも組織の微細構造をとらえた高精細画像をたったワンクリックの操作で撮影できます。ポイントスキャンやマルチスキャンを用いるイメージングシステムに比べ、圧倒的に短時間で生産性向上に貢献します。 これにより、サイズの大きな組織切片でも鮮明で高精細の画像取得が容易になりました。 THUNDER 組織標本に LAS X Navigator を組み合わせれば、切片全体にわたるボケのない画像が簡単に得られます。 素早く標本内のナビゲーションを行い、関心領域を特定することができます。
観察困難な試料の微細構造を解像
THUNDER 組織標本は組織切片のマルチカラー蛍光像を瞬時に鮮明化します。THUNDER の電源を入れるだけで作業が可能です。独自開発の Computational Clearing が最適なパラメータを用いてエキスパートレベルの結果を出します。メソッドさえ選択すれば、後はフルオートで動作するため、ユーザーによる操作を必要としません。 ライカの特許技術である蛍光強度マネージャー(FIM)およびコントラストマネージャーにより、蛍光強度とコントラストの最適設定が瞬時に行われます。対物レンズはそれぞれ用途別に最適化されており、適切なレンズを選ぶことで観察困難な試料からも優れた結果が得られます。