9DP*型は、25keV以上のガンマ線とX線、1MeV以上のベータ線を高感度で測定できる、デジタル式のハンドヘルド加圧イオンチェンバーです。環境線量当量とは、(人間の)組織深度10mmで測定される線量当量の読み出し値として定義されます。モデル9DP*は、ICRU(国際放射線単位委員会)の30cm組織等価球に従って、周辺線量当量を測定・表示します。このためには、周囲線量と線量率を提供するために、(空気カーマ)被ばく線量の変換を提供できる特別なイオンチェンバーが必要です。
測定値と装置の状態は、232Kカラーの大型バックライト付きLCD画面に表示されます。画面には、現在の線量率だけでなく、積算線量率またはピーク線量率もSv、R、Gy、remの単位で同時に表示されます。
装置の操作は、画面の下にある4つのプッシュボタン(ON/OFF、FUNCTION、AUDIO、ACK/RESET)で行います。視覚的な表示に加え、現在の露光率に比例したクリック音声が露光率レベルを音声で表示します。2つのアラーム・レベルを設定でき、あらかじめプログラムされたレベルを超えた場合に警告を発します。アラームはディスプレイと音声で表示されます。本装置はデータロギング用に設定することもできます。ロギングされたデータはCSV形式で保存され、装置のUSBポートに挿入された標準USBドライブに書き込まれるか、または、装置をラドラムのモデル9DPロギング・スプレッドシート・ソフトウェアが動作するコンピュータに接続して、Microsoft Excelスプレッドシートに直接書き込まれます。
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