このFluoroSpotキットは、B細胞プロファイリング用に設計されており、様々な方法でセットアップが可能です。
使用目的
この FluoroSpot Flex キットは、FluoroSpot アッセイを用いて、マウス IgM、IgG、IgA を分泌する B 細胞の算定を目的としています。抗原特異的抗体を分泌する B 細胞および抗原特異性に関係なく抗体を分泌する B 細胞の測定が可能です。研究用です。診断には使用できません。
メモリーB細胞の解析には、R848およびリコンビナントマウスIL-2(いずれも付属)で細胞を予め活性化する必要がある場合があります。
性能
IgM/IgG/IgA FluoroSpotを用いた、(オバルブミンで)過剰免疫したBALB/cマウスのin vivo活性化脾細胞の解析によるマウスIgM、IgG、IgAの画像。75,000細胞/ウェルをFluoroSpotプレートで刺激なしで5時間インキュベートした。
分析対象
免疫グロブリンM(IgM)は、外来抗原に応答して適応免疫系から分泌される最初の抗体アイソタイプ(クラスとも呼ばれる)である。血漿B細胞は主にペンタマー、すなわちJ鎖によって結合された5つのIgM分子としてIgMを分泌する。IgMは免疫反応の初期に形成され、後にIgGに置換されるため、IgMクラスの特異的抗体は、最近、進行中、または慢性の感染に特徴的である。 したがって、IgMは抗原に対する親和性が最も低いアイソタイプである。IgM5量体あたり10個の抗原結合部位を持つその構造により、IgMは非常に高い親和性で表面に結合した抗原と結合することができる。免疫グロブリンMは血清中の全免疫グロブリン濃度の約10%を占める。
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