最高水準の調節環境向けタンパク質安定性解析
MicroCal PEAQ-DSC Automatedシステムでは、生産性を向上させるために自動化した統合プラットフォームにより、サンプル消費量が少なくてスループットが高い、高感度のタンパク質安定性解析が可能です。 セル充填および洗浄機能は、完全に自動化され、無人操作にも対応しています。
MicroCal PEAQ-DSC Automatedによって生成されるデータは、タンパク質工学、製剤(予備処方)開発、製法開発、製造変更制御、生物学的類似性と生物学的同等性の研究でバイオ医薬品開発の重要なガイダンスになります。 無人操作によって24時間のスクリーニングが可能になり、統合ソフトウェアによってワークフローが合理化されて、主観的でないデータ解析、パフォーマンス認定、21 CFR Part 11とAnnex 11の規定の順守が促進されるため、バイオ医薬品研究で整合性の高いデータが提供されて生産性が向上します。
示差走査型カロリメトリー(DSC)は、タンパク質およびその他の生体分子の熱安定性を評価するための強力な解析ツールです。 この解析手法では、熱によって引き起こされる溶液中の分子の構造変化のエンタルピー変化(ΔH)と変性中点温度(Tm)を測定します。 この情報により、タンパク質、核酸、ミセル複合体、そのほかのマクロ分子系を安定化または不安定化する要素についての有益な理解が得られます。 データは、バイオファーマなどの生体分子製品の保存期間を予測したり、バッチ間およびバイオシミラーとイノベータの分子比較を可能にしたり、精製戦略を開発したり、タンパク質構成の特徴づけと評価を行ったり、低分子製剤の検出プログラムでリガンドの類似性をタンパク質ターゲットにランク付けしたりすることに使用します。
ハイスループットかつ、高感度のMicroCal PEAQ-DSC Automatedシステムは、シンプルな実験設定とフレキシブルな装置スケジューリングによりワークフローを効率化するソフトウェアを搭載しています。 自動化されたデータ解析により、一貫性の高い熱安定性データの生成、規制要件の遵守、および既存のデータ処理・転送システムへの容易な統合が実現します。
主な機能
必要なアッセイ開発を最低限に抑えた、最高水準の安定性表示技術
溶液中の生体分子の自然状態安定性の直接測定および無標識測定
標準的な96ウェルプレート形式により、高容量でセットも簡便であり、サーモスタット制御式の保管スペースに最大6枚のプレートが収納可能
完全一体型オートサンプラーにより1日あたり試料最大50個の無人解析が可能