RD2DScanは、2D回折データの可視化、補正、統合、変換、分析のためのMalvern Panalyticalのソフトウェアパッケージです。
機能
2D回折データおよび散乱データの分析
2D回折データおよび散乱データには膨大な情報が含まれています。XRD2DScanはこの情報を抽出し分析するための包括的で使いやすいツールボックスを提供しています。
結晶相(鉱物)と非晶相(ポリマー)の検出に加え、それらのミクロ構造特性(粒度、優先配向、結晶性、秩序度など)を研究することができ、凹凸の多い試料の極点図を計算し、一連の2Dパターンを使用してピーク強度、2シータ位置、ピーク幅をマッピングすることでサンプルの不均質性を分析することができます。マッピング機能は、ウェルプレートデータセットを便利に表現し、確認するのにも非常に便利なツールです。
2Dデータの処理と補正
2Dデータ分析ツールに加え、XRD2DScanはフラットフィールド補正、バックグラウンド補正、直接ビーム、強い反射(基材などから)のマスキングなど、データの処理と補正に役立ついくつかのオプションを提供しています。また、2D画像の回転やトリミング、データビニングやスムージングの適用による2D画像の品質向上なども可能です。複数のファイルをマージしてピークノイズ比を改善したり、複数のファイルセットの合計表現を得たりすることもできます。得られた2D画像は、XRDML、ASC、PSFまたはBMPファイルとしてエクスポートすることができます。
2Dデータからの1Dスキャンの生成
XRD2DScanはさまざまな2Dデータタイプ(2D XRD、極点図、逆格子空間マップなどのマップ)を可視化でき、さまざまなファイル形式(XRDML、PSF、ASC、TIFなど)を読み取ることができます。また、サードパーティ製の回折装置で測定された2Dファイルを使用することもできます。XRD2DScanでは、さまざまなタイプの1Dスキャンを抽出することもできます