デングウイルス(デング熱ウイルス)はヒトスジシマカとイエカによって媒介され、世界の熱帯・亜熱帯地域に広く分布している。デングウイルスには4つの血清型(デングウイルス1、2、3、4)が知られており、小児では不顕性感染か自己軽症の発熱性疾患であることが多いが、異なる血清型に2回以上感染すると、より重篤な疾患(デング出血熱やデングショック症候群)が起こりやすくなる。NS1は高度に保存された糖タンパク質であり、デング熱の初期臨床段階では、デング熱感染者の血清中に高濃度で存在する。通常、IgMが検出されるようになるのは、デング熱初感染例では発症後5〜10日後、二次感染例では発症後4〜5日後である。一次感染では、IgGは14日目に出現し、生涯持続する。二次感染では、IgGは症状発現後1〜2日で上昇し、感染後20日以降にIgM反応が誘導される。
デング熱NS1-IgM-IgGテストカセットは、ヒト血清(または血漿)中のNS1、IgM、IgGを同時に検出し、区別するためのラテラル・フロー・クロマトグラフィー・イムノアッセイです。本キットは定性的検出のための診断装置です。
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