ジカウイルスは主に熱帯・亜熱帯地域で感染したアカイエカ属の蚊(主にアカイエカ)に刺されることで感染する。主にアフリカで発見されたが、現在はアジア、南太平洋諸島、ラテンアメリカに広がっている。ジカウイルス感染症の臨床症状には、発熱、結膜炎、一過性の関節炎/関節痛、黄斑丘疹(通常、最初に顔に現れ、その後全身に広がる)などがある。ジカウイルス感染症の潜伏期間(曝露から症状発現までの期間)は3~14日と推定される。ジカウイルスに感染した人のほとんどは症状がない。特異的な治療法はなく、ジカウイルス感染が広がっている地域および/またはイエネコが生息している地域での有症状患者の生活歴または訪問歴に基づいてジカウイルス感染を疑うことができる。ジカウイルス感染の確定診断には、血液または尿や精液などの体液の検査室検査が必要である。
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