当社は、3月24日、屈折度測定・角膜曲率半径測定装置のハンドヘルドタイプとなる 「ハンドヘルドレフケラトメーター/ハンドヘルドレフラクトメーター HandyRef-K/HandyRef(読み:ハンディレフケイ/ハンディレフ)」を発売しました。
現在、眼科診療では、屈折度測定が必須とされ、また自宅や介護施設といった検査室外でも同様に屈折度測定が必要とされています。新製品の「HandyRef-K/HandyRef」は、 従来の液晶ディスプレイ方式を継承しつつ、軽量かつコンパクトな手持型の装置です。持ち運びが容易で、簡単に使用できることから、様々なシーンで測定することが可能です。 また、据置き型の装置では顔を乗せることが難しい小児においても手持型の当機であれば、比較的容易に測定可能です。
さらに、小児測定をサポートするため、測定部からメロディが流れる、 花の絵の固視チャートが選択できるといった機能も組み込まれています。これらの機能によって、小児に興味を持たせ、固視(*1)を誘導できるため、当社従来機よりも小児の測定をスムーズにおこなうことが可能となりました。今後、ハンドヘルド商品のラインアップを充実させ、さらに販路を拡大することも期待しています。
*1:視点を1点に集め、同じ所を見続けることをいいます。
特長詳細
従来の液晶ディスプレイ方式を継承しつつ、小型・軽量化を実現しました。バッテリーを含めても1kg未満のため、持ち運びが容易で簡単に使用できることから、 今後ますます需要が高まると見込まれている在宅医療、介護といったシーンや、据置き型では測定不能な仰臥位(*3)の患者の測定にも適用することができます。
また、オプションのポータブルスタンドを使用することで据置き型としても利用できるため、集団検診先で活用するといった、より広い用途での運用が可能となります。 測定データは、装置のメモリに50名分(100眼)の保存ができ、充電ステーションに搭載されているプリンタにより、任意でプリントすることが可能です。(通信機能(*4)によりお持ちのPCへの転送が可能です)
*3:上を向いて寝た姿のことをいいます。
*4: 有線LAN、無線LAN、USB接続で、PCへのデータ転送が可能です。
<スムーズな小児測定をサポート>
小児の測定は、大人と異なり集中力が持続しないため、測定がしづらいという現場の声があります。当装置は、メロディを流すことで小児の興味を引き、固視チャートに従来の 「気球のチャート」とは異なる「フラワーチャート」が購入時に選択できるようになりました。(*5)小児にとって理解しやすいものを採用することで、小児の固視を誘導します。
*5: チャート図の切り替えは不可です。