生体深部の微細構造を鮮明に可視化するニコンの多光子共焦点レーザー顕微鏡システムが、さらに進化。AX R MP は、1回のスキャニングで広範囲にわたる動態を、圧倒的な空間分解能と時間分解能で取得します。また、サンプルの設置スペースを飛躍的に拡大。生体サンプルを自然な姿勢のまま観察できる柔軟性を提供します。AX R MPは、広視野・高速・高解像度のすべてを一台の顕微鏡に結実しました。
特長・機能
高速の動態も広視野でとらえる
AX R MPは、レゾナントスキャナー/ガルバノスキャナーともに対角22 mmの広視野を実現し、どの倍率においても一視野内でより多くの対象が取得できます。大型サンプルの高速取得や、広範囲のタイムラプスイメージングに非常に有効です。
サンプルの広範囲を高倍率で取得
AX R MPは広視野のため、イメージングにおいてさまざまな利点があります。
一枚の画像でサンプルのより広範囲を観察できるため、対物レンズを変えずにより多くの情報を取得できます。
より高い解像度や倍率の対物レンズを使用することで、広視野のままさらに詳細な観察が可能です。
これにより、高画質の画像タイリングに必要な時間を短縮できます。
動態を確実にとらえる高速スキャン
AX R MPのレゾナントスキャナーは、視野数22の広視野を維持したまま、超高速イメージングを実現。ガルバノスキャナーと比較して取得時間を大幅に短縮できるため、サンプルへの光毒性を低減でき、長時間の撮影にも有効です。ROIを設定することで、最速毎秒720フレーム(2048×16画素)までの高速化が可能です。
深部の微細構造を明るく高精細に
高速レゾナントスキャナーで、最大2K×2Kの高精細多光子イメージングが可能なため、標本深部においても優れた分解能の画像が取得できます。感度を向上したディテクターにより、深部からの蛍光もシグナルロスを抑えて確実にとらえます。