ニコンの第10世代共焦点レーザー顕微鏡システムAX/AX Rは、ピクセル解像度と感度が飛躍的に向上。かつてない解像度と明るさで正確な情報が取得できるうえ、広視野かつ細胞への侵襲を抑えたイメージングを実現し、新たな生物学的発見をサポートします。さらに、人工知能(AI)をベースとした使いやすく機能豊富な解析ソフトウェアを装備し、幅広いユーザーのニーズに対応が可能です。
進化を極めたAX/AX Rは、生命科学研究だけでなく創薬や素材開発などの産業分野においても、実験の可能性を拡大するとともに、より信頼性の高いデータ取得に貢献します。
特長・機能
広視野イメージングで、より多くの情報をキャッチ
AX/AX Rは、業界随一の広視野(対角25 mm)を、倒立顕微鏡と正立顕微鏡の双方において実現。加えて、最大8192×8192画素を有する高解像度の画像が取得可能です。低倍率の対物レンズを使用した撮影においても、詳細な構造情報を捉えることができます。これにより、組織切片などの大型標本の全景や広範囲にわたる細胞の反応も、単一の画像において高速かつ高解像度で取得が可能となります。
生細胞にやさしい高速イメージング
AX Rのレゾナントスキャナーは、最速で毎秒720フレーム(2048×16画素)の高速取得が可能です。ライブセルイメージングやin vivo イメージングなど、生きたサンプルの形態変化や刺激反応を逃さずに捉えることができます。
また、短時間で撮影することにより、レーザーの照射時間の短縮を実現。タイムラプスやZスタックなどを組み合わせた多次元イメージングにおいても、励起光による光毒性を抑え、サンプルの退色を低減します。
AX/AX Rのガルバノスキャナーも、FOV25の広視野において、従来機比1.5倍となる毎秒2フレーム(512×512画素、往復スキャン、1倍ズーム)の高速取得を実現します。