分子レベルの理解を可能にする、従来の光学顕微鏡の約10倍の分解能
ローカライゼーション法の一つであるSTochastic Optical Reconstruction Microscopy (STORM)法を採用したN-STORM。複数の蛍光画像から高精度に検出した蛍光色素1分子ごとの位置情報を重ね合わせ、一枚の高分解能蛍光画像を再構築します。ニコンの研究用倒立顕微鏡 ECLIPSE Ti2-Eとの組み合わせで、従来の顕微鏡の約10倍の超解像度(2Dの場合は約20nm)を実現。1分子レベルの検出を可能としたことで、「構造レベルの理解」から「分子レベルの理解」に踏み込む情報が得られます。
従来の光学顕微鏡の約10倍、約50 nmの3次元超解像力
Z軸方向にも従来の光学顕微鏡の約10倍の超解像力を実現。2次元の高分解能蛍光画像に加え、同一標本の3次元高分解能蛍光画像がナノスケールで取得できます。
3Dスタック機能により、異なるフォーカス位置で複数の3D-STORM画像を取得し、それらを重ねて表示することが可能なため、より厚みのある範囲 が観察できます。
従来の光学顕微鏡の約10倍、約20nmの超高分解能
N-STORMは、1,000回以上もの励起を繰り返して撮影した蛍光画像から、蛍光色素1分子ごとの位置情報を高精度に検出し重ね合わせて、一枚の超高分解能蛍光画像を再構築します。空間分解能が、従来の光学顕微鏡の約10倍に飛躍的に向上しました。
画像取得の高速化により動態観察を実現
sCMOSカメラに最適化した光学系・照明系の新規開発により、撮像速度を約10倍に向上させました。これにより、これまで「分単位」だった一枚当たりの撮像時間を「秒単位」*にまで短縮。観察対象の動態を、1分子レベルの解像度で撮像できるようになりました。