超解像顕微鏡N-SIM Sは、新開発の構造化照明システムにより、最速毎秒15フレームの高速ライブセルイメージングを実現。ストライプ状照明の照射によって生じるモアレ縞を利用して微細な構造を復元する「構造化照明顕微鏡法」を採用し、従来の光学顕微鏡の2倍の高解像度イメージングが可能です。共焦点顕微鏡と組み合わせたシステムでは、共焦点画像上で指定した位置の画像を、超解像観察に簡単に切り替えて取得できるため、ナノスケールでの観察の可能性が拡がります。
毎秒15フレームの高速超解像イメージング
ニコンは、画期的なパターンモジュレーション技術を採用した高速構造化照明システムを新たに開発。圧倒的な速さと高い精度で、照明パターンの切換えを可能にしました。この新システムにより、超解像顕微鏡N-SIM Sは毎秒15フレーム*の高速画像取得を実現し、ライブセル内の動態を超解像でタイムラプス取得できます。
従来の光学顕微鏡の2倍の解像力
N-SIM Sは、構造化照明顕微鏡法(Structured Illumination Microscopy)を採用した超解像顕微鏡です。画期的なイメージング法とニコンの高度な光学技術を組み合わせることで空間分解能を従来の光学顕微鏡の2倍(115nm*)まで向上させ、生細胞内の微細構造や物質の動きの超解像による可視化を実現しました。
* 直径100 nmのビーズを3D-SIMモードで488 nmレーザー励起した場合の半値幅。TIRF-SIMモードでは直径40 nmのビーズを用いた488 nmレーザー励起で86 nmを達成。