カルサイノエンブリオニック抗原(CEA)は、主に発育中の赤ちゃん(胎児)の特定の組織に存在するオンコフェタール糖タンパク質である。CEAは、いくつかの良性疾患で異常に高値を示すが、胃、小腸、結腸、直腸、膵臓、肝臓、乳房、卵巣、子宮頸部、肺などの一部の悪性腫瘍を示すこともある。成人の結腸組織ではCEAの濃度は有意に低いが、消化管、呼吸器、膵臓、乳房を含むあらゆる内胚葉組織に炎症や腫瘍が発生すると上昇する可能性がある。
CEAは、憩室炎、膵炎、炎症性腸疾患、肝硬変、肝炎、気管支炎、腎不全など、いくつかの非悪性疾患でも上皮細胞から発現する。この事実が、血清CEA測定をがんスクリーニングの高感度法として用いることを困難にしてきた。しかし、血清CEA値は癌の再発のモニタリングには有用である。
仕様
測定範囲 - 1.0-200.0 ng/mL
基準範囲 - <6 ng/mL
保存条件 - カートリッジ:2~30
検出バッファー2-8 ℃
保存期間 - 24ヶ月
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