肺がんは、気管支や肺胞で発生したがん細胞が、血管やリンパ管に沿って成長する転移性のがんです。肺がんには、がん細胞の大きさや形によって2つのタイプがあり、非小細胞肺がん(NSCLC)が75%、小細胞肺がんが25%を占めています。通常、肺がんは早期発見が難しく、進行してから肺がんと診断されることが多いです。そのため、予後は悪い傾向にあります。EGFR遺伝子に変異がある患者さんは、ゲフィチニブ(イレッサ、アストラゼンカ)やエルロチニブ(タルセバ、ロシュ)などのEGFRチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)に対する薬剤反応が非常に高いことが知られています。肺がん患者のEGFR遺伝子を解析することで、治療前に薬剤の効果を予測することができ、効果的な肺がん治療につながると期待しています」と述べています。
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