WHOの報告書(2008年)によると、子宮頸がんの原因のほぼ100%がヒトパピローマウイルス(HPV)であるとされています。現在、HPVには100以上の遺伝子型が報告されており、HPVは約7,900bpsの二重らせん環状DNAで構成されています。HPVジェノタイピングは、従来のパップスメア検査と比較して、1)HPVウイルスの有無を高い精度で判定できる、2)HPVウイルスの遺伝子型を特定できる、3)早期診断が可能、4)ハイリスクタイプのHPV保有者を特定できる、5)最終的に子宮頸がんの予防・治療に貢献できる、などの利点を持っています。
PANA RealTyper™ HPVキットは、ペプチド核酸(PNA)プローブを用いたヒト乳頭腫ウイルス(HPV)のジェノタイピング用体外診断用医薬品です。本キットは、リアルタイムPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)システムにおいて、合計40種類のHPV遺伝子型を定性的に検出する増幅DNA検査薬です。本キットでは、融解温度(Tm)解析により、高リスク型20種、低リスク型2種のジェノタイピング情報を得ることができます。さらに、本キットでは、臨床検体から採取したDNAサンプル中の他の18種類の遺伝子型(ジェノタイピングなし)も検出することができます
特徴
サンプルでマルチプレックスジェノタイピングが可能(3時間以内)
高い感度、特異性、再現性
自動解析プログラムによる簡単な結果表示
---