直感的なインターフェースが再現性の高い、患者本位の操作環境を実現しました。様々な撮影パラメータが加わり、複雑化するCT装置の操作をシンプルにしました。カード型データベースであるExamCardにより、カテゴリー分けされた撮影プロトコルが管理され、編集作業をも簡素化します。患者個々の体型を認識し撮影電流を自動設定するDoseRight Indexが被ばくと画質のバランスを調整・最適化を目指します。
特長
患者本位の操作インタフェース
個々の患者の体型に応じて画質と撮影線量を最適に管理できるDose Right Indexを装備しています。統合された操作系は患者情報とプロトコルを一つの画面に集約し、検査内容の確認が短時間で行えます。簡潔な画面構成は撮影に至るプロセスの短縮にも効果があり、最大で24%の作業手順が削減される場合もあります*。
高画質と線量低減をサポート
胸腹部検査における撮影条件の決定に大きく影響する肝臓の画質維持に効果がある”Liver Boost”を装備しています。従来法では肝臓の画質維持のために撮影範囲全体の撮影電流が高めになってしまうこともありましたが、iPatinet操作環境ではLiver Boostが肝臓の範囲のみを自動認識して撮影線量を増量するため、撮影範囲全体の被ばくを抑制しながら良好な画質維持をサポートします。
多様な画像再構成に対応
Ingenuity シリーズとiCTシリーズが持つ多様な画像再構成に対応しています。画像再構成指示はFBPと逐次近似応用画像再構成iDose4そしてIMR間をシームレスに設定できます。スライス厚や再構成開始位置を引き継いで目的に応じた画像再構成方式を実行できる環境を持っています。
装置管理の時間を短縮
毎朝のキャリブレーション作業は装置管理において重要な事ですが、多忙な時間帯においては歓迎されない作業となります。iPatinet操作環境とNano Panel 検出器の組み合わせではキャリブレーション作業を週に一回までに減らすことが出来ます。撮影電圧ごとに行われるキャリブレーションの時間をトータルで短くすることができるため。エックス線管球の消耗も緩和できるものと期待しています。