サポウイルス検査キット RIDA®GENE

胃腸疾患鉛ノロウイルス

体外診断用医薬品RIDA®GENE Sapovirus は、ヒトの便からサポウイルスを直接、定性的に検出するためのマルチプレックスリアルタイム RT-PCR です。RIDA®GENE Sapovirus real-time RT-PCR は、サポウイルスによる胃腸炎の診断の補助に使用されることを目的としています。 一般的な情報 サポウイルスは、サッポロウイルスとも呼ばれ、カリシウイルス科に属し、サッポロライクウイルスに分類されます。ノロウォーク様ウイルス（ノロウイルス）と共に、世界的に胃腸炎の主要な原因ウイルスとなっています。サポウイルスという名前は、1977年に札幌の児童養護施設で初めて発見されたことに由来しています。サポウイルスは、5歳以下の小児に最も多く見られるとされていますが、他の研究でも、成人におけるサポウイルスの集団発生が報告されています。臨床症状は、下痢、嘔吐、発熱などノロウイルス感染症に類似しています。しかし、自己限定的なサポウイルス感染症は、ノロウイルスによる胃腸炎に比べ、はるかに軽度の胃腸炎を引き起こします。 サポウイルスは、日本で最初に発見された後、米国、カナダ、アフリカ、南アフリカなど世界各国で発生が報告されています。サポウイルスには少なくとも5つのジェノグループ（GI〜GV）があり、GI、GII、GIV、GVがヒトに感染することが知られています。これまで、サポウイルスの疫学調査はほとんど行われておらず、感度の高い検出方法がないため、検出されることはほとんどありませんでした。そこで、胃腸炎を引き起こすサポウイルス感染症の検出には、real-time PCRが大きな威力を発揮する。