原料受入れ検査や添加物質の迅速検査、文化財調査の現場分析に適しています。
FDA 21 CFR Part 11準拠のソフトウエアを搭載し、医薬品製造における原料受入れ検査に使用できます。各種の薬効成分や賦形剤などの添加物質の迅速検査に最適です。動植物由来原料や着色剤のように従来蛍光バックグラウンドの妨害で分析できなかった物質も、1064nm励起と高分解分光器の効果で分析可能となりました。瓶やビニール袋の外側からの測定も可能です。また、麻薬・危険物の検知および同定、プラスチック種の判別、宝石の鑑定、文化財調査などのための現場分析にも適しています。
概要
小型軽量
小型、軽量(1.6kg)のため、コンテナの上方から片手で原料を分析できます。
焦点位置調整機構
ガラス瓶などの外側から測定する場合、焦点位置調整機構により内容物に焦点を結ばせます。
ユーザーライブラリー
物質同定はライブラリー検索により行われますが、標準搭載のライブラリーの他、ユーザーライブラリーの構築が容易です。
簡単操作
スマートフォンに類似した簡単操作です。
オプションの卓上設置用ドッキングステーションは外部コンピュータとのリンク,バッテリーの充電,各種オプションの接続などの機能拡張にも用いられます。
分析法バリデーション・サポートサービス
携帯型ラマン分光計を用いた医薬品原料の受け入れ確認試験の際に求められる分析法バリデーションの実施を支援するサービスとなります。
医薬品の品質は物理的・化学的分析法により保証するため、設定した試験法が意図した目的に適した方法であることを科学的に立証することが求められます。
携帯型ラマン分光計を受け入れ確認試験に適用する際には、試験原料の確認、特異性評価、分析法バリデーションと順序を踏んだ科学的な検証が必要となります。
本サービスは、各過程で求められる実施計画書や標準手順書の作成支援だけでなく、実際の目的や条件などに応じたご提案や関連する知識の習得を目指す講習も実施します。
装置点検整備プラン
携帯型ラマン分光計の機能や特質を熟知したリガクの専門スタッフが予知保全や予防保全、保守点検を行うサービスとなります。
突発的な不具合をできる限り事前に回避し、安定的な機器の運用を支援します。また、特に無償保証期間終了後の機器を所有するお客様においては、年間のランニングコストを計画的に予算化し、管理することができます。機器を安全・安心・快適にご使用いただけるよう、点検作業手順書に則り高品質なサービスを提供します。