SARS-CoV-2は、継続的な感染拡大により様々な亜種が発生しており、2021年11月26日に南アフリカで初めて発見されたB.1.1.529亜種は、その拡大度および重症度が確認されたため、WHOによりOmicronと命名され、VOC(variant of concern)に分類された。既存のSARS-CoV-2 PCR検査では、検出対象遺伝子領域によっては、Omicron変異体を検出・識別することができないため、Omicron変異体を検出できるPCR検査が必要となります。そのため、Omicron変異体の検出・識別が可能なPCR検査が、本変異体の蔓延防止やワクチンによる感染予防のために求められています。STANDARD M SARS-CoV-2/Variant I Real-Time Detection Kitは、ヒト鼻咽頭拭い液検体中のSARS-CoV-2 RNAおよびOmicron変異体をin vitroで定性・識別するためのリアルタイムPCR検査法であり、SARS-CoV-2およびOmicron変異体の検出には、RT-PKC(リアルタイム・リアル・キッティング・システム)が適している。
使用目的
COVID-19が疑われる人から採取した上気道検体中のSARS-CoV-2/Variant由来の核酸を定性的に検出するためのMultiplex real-time RT-PCRテスト。
メリット
野生型-オミクロン型バリアントの検出と鑑別
内因性内部コントロール
ワンステップ、ワンチューブRT-PCRアッセイ
高い分析感度
コンタミネーション防止システム
仕様
分析感度 (LoD) ORF1ab (RdRp) 遺伝子 = 1.0 コピー/3、N 遺伝子 = 1.0 コピー/㎕、 S_ins214 = 2.0 コピー/㎕、 S_E484A = 2.0 コピー/㎕。
対応システム CFX96
保存温度 -25~15℃ (-13~5°F)
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