cTnIは心臓の心筋蛋白で、ミオシンとの相互作用の基本的な役割を担っている。cTnIは急性心筋梗塞(AMI)発症直後から急速に血中に放出される。cTnI濃度は6〜10日間上昇し続ける。AMI患者の中にはcTnI値が100〜1300ng/mlに達する人もおり、AMI患者の診断に特異的なマーカーとなっている。
CK-MBは心筋にも存在する酵素である。心筋梗塞後のCK-MBの血中への放出は症状発現後3〜8時間以内に検出される。CK-MBは18〜24時間以内にピークに達し,48〜72時間以内にベースラインに戻る。
ミオグロビンは骨格筋や心筋に通常存在するヘム蛋白質である。筋細胞内で酸素を運搬する役割を担っている。筋細胞が傷害を受けると、ミオグロビンは比較的小さいため、急速に血液中に放出される。ミオグロビンのレベルは、損傷後1~3時間以内にベースラインより測定可能なほど上昇し、3~8時間でピークに達し、24~36時間以内にベースラインに戻る。
Chemtrue® One-Step Cardiac Troponin I, CK-MB, Myoglobin Testは、イムノクロマトグラフィーをベースとしたワンステップin vitro検査で、ヒトの全血、血清または血漿検体中の心筋トロポニンI(cTnI)、CK-MB、ミオグロビンを定性的に検出するように設計されています。
感度:それぞれ1ng/ml、5ng/ml、50ng/ml
長期保存可能期間:室温で24ヶ月
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