髄内釘のパイオニアとして1972年よりKüntcher Nailを始め、数々の髄内釘を開発してきたストライカーは1988年に初めてGamma Nailを発売しました。その後、アジア人に最適なネイルを提供すべく多くの先生方のご評価をもとに繰り返しの研究を行い、開発を進めてまいりました。1997年には日本人に合うように改良されたGamma AP-Jネイルを発売し、そして初期のネイルを発売してから20年が経過した今、転子部・転子下骨折治療に求められるニーズにお応えしたGamma3ネイルをご提供します。
日本人に適したネイル形状
ネイル長
日本人の大腿骨形状を分析し、スタンダードネイルの長さを170mmにしました。
ネイル近位径
近位径をGamma Nail初期世代の17mmから15.5mmまでサイズダウンし、挿入の簡便性と高い骨温存率を実現しました
ラグスクリューホールの 強度向上グルーブ
最も大きい負荷がかかるラグスクリューホール部にストライカー社独自の特許技術であるSIG(Strength Improvement Groove)加工を施すことで負荷応力を分散しています(図1)。この加工により、ネイル径をダウンサイジングしても十分な疲労強度を保つことが最新の生体力学試験装置を用いた疲労強度試験にて証明されました1)。
遠位横止めスクリュー
遠位横止めスクリューは5mm径を採用しており、スクリューヘッド部直下の径を小さくすることで挿入中のマイクロフラクチャーを引き起こす原因を軽減しています(図2)。