吸光度および蛍光 (上方蛍光と下方蛍光) 測定の途用にフィルターベースの光学装置が搭載されたデュアルモードプレートリーダーです。高い感度が要求される場合にコスト効率の高いプレートリーダーです。
特徴と技術
Infinite F Nano+は、吸光度および蛍光測定に対して高感度な結果を提供するコスト効率の高いフィルターベースのソリューションを提供します。
フィルターベースの光学系を使用すると、モノクロメーターベースのシステムよりも感度が高くなりますが、波長選択における柔軟性が低下します。Infinite F Nano+は、吸光度フィルターや蛍光フィルターを最大4枚設定できるL字型のフィルタースライドを導入しています。各スライドにはフィルターの定義を直接保存できるIDチップがあるため、システムは自動的にフィルターを認識できます。
システムの蛍光光学装置にはダイクロイックミラーが搭載されており、フルオレセインなど、510 nmよりも短波長で励起し、510 nmよりも長波長で蛍光を検出することで劇的に感度を向上させています。これにより、通常約85 amol/ウェル (384ウェルプレート、100 µl) という非常に低い検出限界が保証されます。
オプション
NanoQuant Plate™
試薬インジェクター
Connect™マイクロプレートスタッカー
MultiCheck™ QCパッケージ
主要なアプリケーション
吸光によるDNA/RNA定量および純度測定 (A260/280)
蛍光によるDNA/RNA定量化および純度確認 (PicoGreen®、RiboGreen®)(PicoGreen®, RiboGreen®)
吸光によるタンパク質定量(BCA、Bradford、Lowryなど)(BCA, Bradford, Lowry, etc.)
吸光および蛍光によるELISA
600 nmにおける濁度測定 (細菌、酵母)
酵素カイネティックス
ORACアッセイ
時間分解蛍光法 (TRF)