整形外科において特に関節鏡手術で必須の特殊スキルの習得には、集中教育プログラムが必要です。VirtaMed ArthroS™は独自の医療機器を使用することにより手術室でのスキルの発揮を容易にします。こうした訓練には膝・肩・股関節の診断・治療的関節鏡検査が含まれています。
関節鏡検査の基本技術
関節鏡検査の基本技術習得には学習へのコミットメントおよび同じ治療介入の徹底した反復練習が必要となります。VirtaMed ArthroS™シミュレータでの斬新な基本技術訓練で学習曲線の上昇が楽しくなります。練習問題は技術を磨くうえで重要です。「キャッチ・ザ・スター」では半月板の下、靭帯または骨の間に星が隠れているプログラムです。
優れた教育機能をもつSimProctor™は、訓練を受ける方が異なるポータルサイトから正しい診断ツアーを実施するよう正確に示してくれます。SimProctor™はゴーストツールや色付きのヒントを使用して学習を速めます。トライアンギュレーションの概念を理解し、関節内に損傷を与えることなく器具を取り扱うことができます。
診断的関節鏡検査
さまざまな難易度が与えられることにより、診断的関節鏡検査の介入を完全に実施する機会を得られます。膝関節鏡検査の訓練では、さまざまな半月板の病変、不幸の三徴、軟骨軟化症および関節症のGrade I~IVといった症例が含まれます。肩関節鏡検査の訓練では、回旋筋腱板の諸病変、II型SLAP、Bankart病変、インピンジメント症候群といった症例が含まれます。また、膝と肩のモジュールでは、「病態不明」症例という、ランダムな症例の認識・診断も導入されています。
斬新な教育機能SimProctor™は、先輩医療スタッフが行ってきた教育やメンタリングの一部を引き継ぎます。SimProctor™は膝蓋骨、半月板またはさまざまな靭帯などの部位をハイライトします。各バーチャル手技終了後にフィードバック報告書が作成され、安全な器具の操作や意図しない組織や骨との衝突などの手術スキルを評価します。
膝・肩関節鏡手術
関節鏡手術の初期段階は、さまざまな部位のさまざまな病変の20名以上の患者さんの例で訓練を受けます。訓練には関節鏡、パンチ、グラスパ、シェーバなどオリジナルの器具を使用します。関節鏡のコースカリキュラムには、多様な半月板病変、滑膜の炎症、肩峰下デブリードマン、減圧、遊離体の除去などが含まれます。
ゴーストビューを使い、器具の持ち方、膝や肩の曲げ方およびカッティング、シェービング、グラスピングの部位を示します。
前十字靭帯再建
ArthroS™の膝モジュールに最近追加したものに前十字靭帯再建追加モジュールがあります。このモジュールでは、前十字靭帯断裂を診断、損傷靭帯の除去、代替グラフトのための大腿骨と脛骨のドリルホールに適した位置の特定を行います。
続く指導用スライドで前十字靭帯再建の基本概念を説明し、シミュレータのアウトサイドビューや3D訓練モジュールで代替グラフトのわずかな位置の違いが関節機能に影響を与えるという理解を促進します。