Vitassay Rotavirus+Adenovirus は、ヒトの便検体中のロタウイルスおよびアデノウイルスを同時に定性的に検出する迅速なイムノクロマト法のワンステップアッセイです。シンプルで非侵襲的、かつ高感度なイムノアッセイで、ロタウイルスおよびアデノウイルス感染症の推定診断が可能です。
はじめに
ウイルス性病原体は、先進国において胃腸炎の最も一般的な原因となっています。ロタウイルスおよびアデノウイルス感染は、主に2歳未満の小児に発生する胃腸炎の急性集団発生および散発的な症例の主な原因となっています。患者の入院が必要となることが多く、感染対策に多大な影響を及ぼします。
基本的な考え方
Vitassay Rotavirus+Adenovirusは、ヒト便サンプル中のロタウイルスおよびアデノウイルスを検出するための定性的イムノクロマトアッセイです。ストリップA:ニトロセルロース膜のテストラインゾーンにロタウイルスに対するモノクローナル抗体をプレコートしています。ストリップB:ニトロセルロース膜のテストラインゾーンにアデノウイルスに対するモノクローナル抗体をプレコートしています。このとき、試料はロタウイルス(ストリップA)およびアデノウイルス(ストリップB)に対する抗体と反応し、結合体を形成する。この混合物は、毛細管現象により膜上を上方に移動します。試料がロタウイルス陽性の場合、膜(試験線)上に存在する抗体が結合体複合体を捕捉し、ストリップAに赤い線が見えます。試料がアデノウイルス陽性の場合、膜(試験線)上に存在する抗体が結合体複合体を捕捉し、ストリップBに赤い線が見えるようになります。
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