Waters 2475 蛍光(FLR)検出器により、天然蛍光物質および蛍光標識付き誘導体の両方の低濃度のターゲット化合物を、卓越した感度で定量できます。2475 検出器は、3D および「オンザフライ」スペクトルスキャンを用いた励起波長と蛍光波長の最適化により、また最大 4 組の独立した波長の組み合わせをモニターできることから、蛍光分析法開発の標準となっています。
2475 FLR 検出器により、高感度、低拡散の分析法が実施でき、卓越した正確性、稼動時間の向上、完全な信頼性が達成します。
概要
複数の検出モード(2D、3D、オンザフライスペクトルスキャン)で効率が向上
様々なカラム寸法に適合する低拡散システムソリューションの汎用性
正規化エミッション単位によりラボ間再現性が向上
推奨用途:環境サンプルや食品中の汚染物質などの非常に低濃度レベルの化合物の高感度定量。
微量汚染物質の信頼できる定量
環境サンプルや食品中の汚染物質などの非常に低濃度レベルの化合物の定量に非常に高感度の分析法が必要な場合、蛍光検出は、再現性のよい定量下限と複雑なマトリックス中での分析における高度な選択性を併せ持つため、理想的な検出ソリューションになります。
優れた感度を達成するイノベーション
2475 FLR 検出器では、独自の補助照明付きフローセル設計を備えています。励起エネルギーは、長方形のフローセルにその長軸に沿って入り、フローセル終端のミラーによってこの軸に沿って反射されます。これによって望ましくない散乱が大幅に抑えられるだけでなく、フローセルの図が示したように、フローセルの光路長が効果的に倍増しています。生じた蛍光エネルギーはフローセルの上部から出ます。この革新的設計により、従来の立方体のフローセルより低拡散、低迷光、小容量、長光路長になり、結果として、蛍光アプリケーションがより高感度になります。
日間再現性およびバッチ間再現性の向上
ピークレスポンスはエミッション単位(EU)およびエネルギー単位で表すことができます。エミッション単位は、ゲイン設定におけるピークへの依存性を解消する自動診断を使用して、汎用的な標準試料である水に対して正規化されます。ランプや光学系の劣化などの蛍光測定に一般に影響する要因は、定期的な再正規化によって補正することができます。さらに、異なる 2475 FLR 検出器間に生じる蛍光レスポンスのばらつきが、著しく低減します。従来、個々の光電子増倍管(PMT)のレスポンスにはばらつきが見られました。2475 FLR 検出器に固有のキャリブレーション手順を使用することで、異なる 2475 FLR 検出器ユニット間で再現性がある PMT 性能が保証されます。
直感的なソフトウェアコントロール
2475 FLR 検出器は、Waters Empower ソフトウェアによって制御されてオンザフライスペクトルスキャンなどの機能を発揮し、蛍光波長、励起波長、タイムイベントのプログラム可能性が最適化されて、自動最適化ゲインユーティリティに基づいて適切な感度が達成されます。Empower ソフトウェアは、効率化されたデータの表示、アーカイブ、検索、そして完全にカスタマイズ可能なレポート作成により、生データをレポートに変えるのに役立つ強力な機能を提供します。強化されたコンプライアンス対応機能により、セキュリティが維持され、21 CFR パート 11 などの連邦規則に適合します。