はじめに
血清シスタチンC(Cys-C)は、糸球体濾過量(GFR)のマーカーとして提案されています。血清クレアチニンは、糸球体濾過量の推定に広く用いられていますが、尿細管からの分泌物であること、筋肉量に依存すること、一部の炎症性疾患で変化すること、分析上の干渉などにより、その有用性が制限されています。そこで、Cys-Cは腎機能の新たなバイオマーカーとして提案されている。
利点
血清クレアチニンに比べ、年齢、性別、体重、筋肉量の影響を受けにくい
臨床的意義
血液中のシスタチンCの濃度が異常に高い場合は、慢性腎臓病などの腎臓疾患の可能性があります。また、糖尿病、がん、HIV、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症などが原因でシスタチンCの濃度が高くなることもあります。
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