はじめに
PRLは、下垂体前葉の好塩基球から分泌される一本鎖のタンパク質で、199個のアミノ酸から構成され、分子量は23kDaです。PRLは、乳腺の増殖や授乳を促進する働きがあります。PRLの濃度は、妊娠中に上昇し、出産時にピークに達し、授乳後に低下します。新生児の授乳期には濃度が上昇します。プロラクチン産生腫瘍、末端肥大症、原発性甲状腺機能低下症、癌、視床下部腫瘍などの下垂体腫瘍が発生すると、血中のPRL濃度が上昇します[1-3]。
利点
希釈せずに微量の血清を直接測定できるため、必要なサンプル数が少なくてすみます。
前葉系機能の評価指標の一つとして、FSH/LHと組み合わせて性機能を検出することがあります。
臨床的意義
✔ 視床下部・下垂体機能障害の診断に貢献します。
原発性甲状腺機能低下症の診断の補助になります。
性的徴候の発現を評価することができます。
使用用途
検査室、外来、婦人科、内分泌科、生殖器センター
参考文献
1.Wei Yang.下垂体プロラクチン受容体(PRLr)の免疫系における役割[日].日本医事新報, 2000, 21 (10): 472-473.
2.呉清勇(ウー・チンヨン)。ヒト血清プロラクチンイムノラジオメトリックアッセイの確立と一次臨床応用。1997, 17 (2): 119-120.
3.Tu Yong.磁気分離酵素免疫吸着法によるプロゲステロン、テストステロン、下垂体プロラクチンの測定[日] ベッドマガジン、1999年、6(2):132-133。
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