はじめに本製品は,ヒトの血清および血漿中のミオグロビン(Myo)の濃度を検出するためのものです。ミオグロビンは、脊椎動物の筋肉組織に存在する、鉄と酸素を結合するタンパク質です。人体では、ミオグロビンは筋肉が損傷した後にのみ血中に検出されます。筋肉が損傷すると、ミオグロビンは急速に血中に放出され、約1時間で正常値を超えます。このように、ミオグロビンは筋肉の損傷の敏感なマーカーであり、胸痛のある患者さんの心筋梗塞のマーカーとなりうるものです。しかし、ミオグロビンの上昇は急性心筋梗塞(AMI)の特異性が低いため、診断にはCK-MB、心筋トロポニン、心電図、臨床症状などを考慮する必要があります[1- 3]。
1.Le Tao.心筋梗塞に対する三極迅速診断の臨床応用と評価。中国臨床医学雑誌。 2005.140:15239- 15240
2.Alpert JS, Thygesen K, Antman E, Bassand JP.心筋梗塞 Cardiology/American College of Cardiology Committee for the redefinition of Myocardial Infarction[J].J Am Coll Cardiol. 2000.36(3):959-969.
3.レビンソンSS.The nature of heterophilic antibodies and their role in immunoassay interference.[J].Clinical Immunoassay. 1992.15:108-15.
利点必要なサンプル量が少なく、10μLの血清/血漿で済む
臨床的意義
早期AMIを検出する最も感度の高い指標の1つであり、早期AMI陰性を除外できる
想定される使用方法
ICU、呼吸器科、救急部、循環器科、研究所、救急車
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