はじめに本製品は、ヒト血漿または全血中の心筋トロポニンIの濃度を検出するためのものです。心筋のクレアチン・トロポニンI(cTnI)、トロポニンT(TnT)、トロポニンC(TnC)からなるクレアチン・トロポニン複合体は、アクチンとミオシンの相互作用を調整する働きがあります。健康な人の血液中のcTnI濃度は非常に低いのですが、急性心筋梗塞が起こると、cTnIが急速に血中に放出され、数時間後にはcTnI濃度が急激に上昇し、6~10日後にはその状態が続きます。そのため、血中cTnI濃度は心筋梗塞のマーカーとされています[1- 3]。
メリット
1.専用のスポイト消耗品を装備しているため、操作が容易で臨床使用に適している
2.触ると過敏症に似た症状が出るような錯覚に陥らないよう、感度は控えめにしてある。
3.品質管理登録証を保有している
4.感度と心筋特異性が良好で、長期の検出ウィンドウを持つ
臨床的意義がある
1.AMIを診断するためのゴールド指標であり、高い特異性を有する
2.梗塞サイズの判定やAMIのリスク層別化に有効
想定される使用方法
ICU、呼吸器内科、救急部、循環器内科、検査室、救急車
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