大腸癌(CRC)は世界中で数百万人が罹患している。進行が遅いため予防が可能であり、早期発見により死亡率を大幅に減少させることができる点が特徴である。大腸内視鏡検査よりも便検体を用いた検査の方が、プログラムの実施が容易であるため、スクリーニングの取り組みに適している。FITとの同時検査は、感度と特異度を大幅に向上させるだけでなく、広範なスクリーニングや在宅サンプリングにも受け入れられやすい。
DNAメチル化は、腫瘍治療の予後を示す新しいマーカーとなりうる。これは、不活性化された腫瘍抑制遺伝子が脱メチル化によって発現し、腫瘍抑制効果を発揮する可逆的な過程でもある。従って、脱メチル化は、がん治療における新たな方向性として、疾患の動態をモニターするために用いることができる。
使用目的
本キットは、便検体から抽出したヒトゲノム DNA 中の SDC2 遺伝子、SEPTIN9 遺伝子、TFPI2 遺伝子の DNA メチル化を定性的に検出するためのリアルタイム PCR アッセイです。
一般仕様
分析特異性:90.82
精度CV <5
LoD:5ngヒトゲノムDNAのバックグラウンドにおけるSDC2、SEPTIN9、TFPI2のメチル化の1
梱包仕様
24テスト/キット(非シングルテスト/チューブ) - 48テスト/キット(非シングルテスト/チューブ)
---