本キットは、ヒト血清中の5'-Nucleotidaseの活性をin vitroで定量的に検出するために使用されます。
臨床適応の背景
5'-ヌクレオチダーゼ活性の上昇は、原発性および転移性肝障害、膵障害、胆道閉塞、胆管炎、急性および慢性肝炎、肝硬変、薬剤性肝障害の患者によくみられます。その活性は2~6倍に上昇し、重症度と正の相関があり、肝胆道系疾患や骨髄系疾患で発生するアルカリフォスファターゼの判断材料となります。ALPは肝胆道系疾患や骨格系疾患で増加する。5-NTについては、肝胆道系疾患での上昇を除けば、一般に骨格系疾患では上昇しない。肝細胞性黄疸と閉塞性黄疸の鑑別診断に有用である。後者の5-NTは前者に比べ有意に高い。
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