本キットは、ヒト血清中の無機リンの含有量を試験管内で定量的に検出するために使用されます。
臨床適応の背景
体内のカルシウム利用障害の原因となる基礎疾患や、腎臓・消化器系疾患の症状の補助診断に使用されます。リンの濃度が上昇すると、カルシウムが減少する。この相互調整機構は、パラチリンとビタミンDの相互作用によって実現されています。パラチリンの減少、VD値の低下、腎不全による糸球体濾過量の減少などは、いずれもリンの値を上昇させる原因となります。低リン血症は、くる病、パラチリン高値、De Toni-Fanconi 症候群の患者さんで発生することがあります。
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